学会デビュー

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2016年1月20日〜22日の三日間で開催されたIWEAYR-11に増渕研究室のB4二人(磯田と平山)で参加してきました。帰国から一週間が経ち、落ち着いてきたところで記憶が新しいうちに磯田の視点から学会の思い出を残しておきたいと思います。もうひとりの平山くん視点はこちらです。 ⬆学会会場入り口 IWEAYRとは、リンク先にもありますが International Workshop for East Asian Young Rheologists の頭文字を取ったもので、その名の通り東アジアの若いレオロジー研究者のための学会です。発表者は主に学生で参加国は日本、中国、韓国、タイでした。今回は第11回目の開催で、中国の深圳(シンセン)大学で行われました。深圳は香港から近くにある工業都市で現在もビルなどの建設が進められていました。残念ながら増渕先生は講義のため参加できず、研究室としては学生のみで参加しました。 学会の準備も含めて時系列順に書いていきますと 11月初旬 学会の予定表が増渕先生に届く 11月末 参加登録 12/15 予稿提出(英語でA4一枚) 1/15 発表スライド提出(英語で4分スピーチできるくらい) 1/20 出国、深圳に到着、受付とレセプション 1/21 発表(前半組)、グループアクティビティ 1/22 発表(後半組)、ポスターセッション、グループアクティビティの発表 1/23 帰国 以上の日程で学会を終えました。以下には特に印象に残ったこと二つを書きます。 一つ目は本来の目的である発表です。発表形式は口頭とポスターの二つがありました。僕たちはポスターで4分間スピーチとポスターセッションをしました。ポスターセッションは自分の研究についてまとめたポスターを作成し、一定時間ポスターの前に立ち興味を持ってくれた人に説明するというものです。初めての学会でさらに英語ということで、僕はとにかく緊張しました。あまり覚えてないですが、たくさん間違えたと思います。自分の発表には満足できなかったですが、他の人の発表や学会そのものの雰囲気を学べたので、得るものはとても多かったです。 ⬆ 真剣に質問に答える平山くん(左)  二つ目はグループアクテビティです。これはIWEAYR特有のものらしいです。内容は国籍をごちゃ混ぜにした7人くらいの決められたグループにお金が渡され、適当に遊びに行き、翌日行程を発表するというものです。 当日できたグループでいきなり予定を立てるので、英語を話さなければなりません。下手ながらも英語を喋ったら、意外と通じちゃいます。通じるとわかると、めちゃくちゃ楽しくなります。僕のグループは出店や屋台で中国料理を食べた後、テーマパーク「世界の窓」に行きました。世界の窓には世界中の世界遺産や有名な建築物のミニチュアモデルが所狭しと配置されていました。深圳のテーマパークはここだけなので他のグループも来ていたようです。研究から普段のことまで、つたない英語でしたが沢山話せました。だんだん英語で相槌とか打てる自分に嬉しくなったり、うまく英語で言えなくて悔しくなったりしました。 ⬆世界遺産たち 行く前は不安でしたが、学会は楽しかったです。書いたこと以外にも様々な経験を積めました。 初めてのことばかりで、多くの方に助けていただきました。お世話になった皆様に、この場をかりてお礼申し上げます。 来年はタイのリゾート地で開催されるそうです。IWEAYR-12に参加できるように、一年間研究と英語を向上させていきます。今年一年頑張るためのモチベーションを得られたと思います。 ここに書いた以外のことも聞きたいと思った方は是非、増渕研究室に来てください。いつでもお待ちしています。 磯田でした

IWEAYR11

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IWEAYR(International Workshop for East Asian Young Rheologists:東アジア若手レオロジスト国際ワークショップ)という,増渕がずっと運営に関わっている国際会議があります.毎年行われている会議ですが,今年は中国の深センで行われました. この会議は京都大学の渡辺先生等が立ち上げられたもので,1)アジア諸国のレオロジー関係の研究室の間でネットワークを作ること,2)そのような研究室に所属する学生に発表と交流の機会を作ること,を目的としています.当初は韓国,日本,中国の3カ国で始められましたが,現在はタイが加わった4カ国となっています.この4カ国が順番でホストを務めています. 規模はだんだん大きくなっており,前回九州で増渕が面倒をみたときは参加者130名弱,このうち学生が80名弱でした.学生は発表しないと参加できない決まりですから,発表も80件あったわけです. この会議では,for Young Rheologistsというだけに,発表できる機会は基本的に学生にだけ与えられています.口頭発表もポスター発表も学生がやって,教員は質問したりするだけです.発表はもちろん英語です.通常の国際会議は教員による発表の方が多く,学生はどうしても気後れしてしまうし,また英語ができるのが当たり前なので,ろくにしゃべれないと気まずい場合があったりします.この学会は発表者は学生だけであり,また英語を母国語としない国の集まりなので,英語が下手でもある程度許容される雰囲気があります. また,学生同士の交流を促進することを目的とした工夫がなされています.通常の国際会議だと,言葉の問題などからどうしても同じ国の研究者どうして固まってしまいます.教員どうしであると国が違っていても英語もまあしゃべるし,またお互いに質問したり共同研究の相談をしたりしますのである程度交流します.が,学生どうしだと外部の人との交流は簡単ではありません.日本から来ている他の研究室の学生と知り合いになれれば,まあ良い方でしょう.ところがこの学会では,学生同士を無理矢理に混ぜ込んで,強引に知り合いにさせる仕組みが織り込まれています.たとえば宿舎はすべての参加学生が同じ宿泊施設に同宿になります.相部屋のことも多く,このとき他の国の学生と(もちろん性別ごとに分けますが)相部屋となることもあります.また,他の国の学生と8人程度のグループにされて,そのグループで一緒に行動する時間が半日くらい設定されます.グループ行動した内容をグループごとにプレゼンにまとめて発表し,面白い活動をしたり良いプレゼンをしたりしたグループには賞が与えられます.もともとは通常の学会と同じく全体で動くエクスカーションでしたが,数年前の韓国からこのようになりました. 増渕は2回めからずっと参加してきましたので各国に知り合いの先生方も多く,今年も行きたかったのですが,講義の関係で出られませんでした.このため学生だけで行ってもらったのですが,彼らは松下研の土肥さん,名工大の岡本先生,京大の渡辺先生他,たくさんの方々のお世話になりました.この場をお借りして御礼申し上げます. 今年は増渕研は4年生2名(学生の全戦力)に参加してもらいました.4年生が卒研発表の前に国際会議に出るというのは,あまり無いことです.ですが,今年の二人はとてもよく頑張って,発表に値する研究をしました.また発表するには英語で予稿(発表内容をまとめた短い論文),発表資料,発表原稿,ポスター(今回の学会では短い口頭発表とポスターの両方が課せされています)を準備しなければなりませんが,これらも期限にあわせてきちんと準備できました.がんばって研究をしたらそれを公開して世に問わなければなりません.また学会で人の意見や批評をもらうのは大切なことです. 発表するのが苦手,という人もありますので無理強いはしませんが,社会にでて技術者や研究者になれば海外とのやり取りも出てくるでしょうし,学生のうちに練習しておくのがよいと思います. 参加した学生の参加記がここにあります.ぜひ御覧ください.

初めての学会‼︎IWEAYR-11th

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1月20日〜24日の期間、中国は深圳で行われたIWEAYR-11thに参加してきたので、その時の様子を私、平山の視点からお伝えしようと思います! 増渕研究室からはB4二人が参加をしました。(二人といってもこれで学生全員参加というのが悲しいですが…) 学会は二日間あり、メインとなる内容はざっくりと二つでポスター、プレゼン発表とグループアクティビティです。それぞれについて書いていこうと思います まずはポスタープレゼン発表から。会場は深圳大学のホールで行われたのですが、想像以上のステージの大きさで緊張はピークに… 休憩中に撮ったステージ 緊張で原稿が頭から飛ぶということもありつつ、なんとか発表をしました。発表の最中のことは全く覚えていません…。気がついたら終わっていました…。 2日目のポスター発表では、質問が聞き取れなくて何度も聞き返して大変でしたが、何とかディスカッションができてよかったです。自分の研究を相手に伝えることの難しさを痛感しました…特に英語だったのが… 発表だけだとなんだか大変そうですが、もちろん楽しいこともありましたよ!グループアクティビティです!初日の夜はこの学会の一番変わったところ?(学会が初めてなので何が普通なのか分からないのです…)であるグループアクティビティの時間です‼︎ グループアクティビティというのは他国の学生さんたちともっと仲良くなろうという時間で、色々な国の学生がチームになり一緒に出かけるというものです。僕たちのグループは、道に出ている露店などで色々な、本当に色々な物を食べました… 何を食べたか… こういった鴨の舌や首、頭など…(鴨丸ごとどの部位も食べるんですよね…) TVの罰ゲームでよく見る臭豆腐を中国の学生さんにおいしいからと言われ、食べたり…(味についてはご想像にお任せします。) …と、チームのみんなと楽しく、いい経験?ができました 最初は二日もあるのかと思っていましたが、終わってしまえばあっという間の二日間が終わってしまいました。 今回の学会では日本の学生の方々はもちろん、他国の学生とも知り合うことができてホントに楽しい学会でした。英語で話す難しさや、逆に英語でコミュニケーションをとる楽しさ、研究を理解してもらえる嬉しさなど、行ってよかったと思えることがたくさんある初めての学会となりました!また来年も開催されるそうなので、今度はもっと大人数で行けたらいいなと思います。ぜひまた参加できるように一年頑張りたいと思います! 協力をしていただいた皆さま、本当にありがとうございました!ここには書ききれない事もたくさんありましたし、もっと話が聞きたい、このことに関係なく研究室についての話がしてほしいという方はいつでもお待ちしておりますので、いつでもお越しください! 平山でした

PacifiChem2015@Hawaii

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いつまでリンクが生きているかわかりませんが,以下の学会に参加してきました. http://www.pacifichem.org/ この学会は数年に一度行われる,環太平洋諸国の化学関係者が一同に介する,超巨大な会議です.前回は2010年だったので5年ぶりです. 増渕はsimulations of polymersというセッションのオーガナイザーでした.どこの学会でもそうですが,学会全体のテーマ(今回は化学)だとあまりに分野が大きすぎます.そこでいくつか話題を限定したセッションを作り,興味を同じくする人たちであつまって議論します.今回の学会ではセッションとはいわず,シンポジアと呼んでいます.(しかしここを見るとわかりますが,シンポジアの数もまあ多すぎで全体像がさっぱりわからん.)このようなセッションを企画・運営するのがオーガナイザーの役目です. 今回の学会の場合は,たしか2年ほど前にまずセッションの募集がありました.最初は正直あまり関心がなかったので(関係者に怒られそうですが)放っておいたのですが,ある方面から「日本人からの応募が少なくて問題である」というハッパがかかりました.研究費の採択でも(多分ノーベル賞の選考でも)何でもそうだと思うのですが,応募の数が多いところからは採択も多くなるのです.分野でも国でも.そういうわけで,本命のセッションを活かすためには,捨てセッションの応募も必要なのです.増渕は捨てセッション前提で出しておいたら,豈図らんや,採用されてしまいました.もし本気で出していた方があって,不採択になっていたとしたら,非常に申し訳ない思いです. さてセッションが採択されてしまうとオーガナイザーの仕事が始まります. 仕事内容は学会ごとに違いますが,今回の場合は,まずオーガナイザー側から必要な規模を学会に申請することから始まりました.どのくらい人数が集まりそうなのか,どのくらいの面積の会場が必要なのか,何日くらいやるのか,ポスターはいくつ集まるのか,そういった事柄を申請します.ここで申請しただけの講演数が集まらないと問題だし,逆に集まりすぎてパンクしたらもっと問題ですので,結構気を使います. 次の仕事は講演を集めることです.日本を中心に増渕の知り合いに案内を出して,投稿をお願いしました.増渕がちょっと頑張りすぎた結果,セッションの半数以上は日本人になってしまいました.なにしろもともとダメ元で応募したセッションであったため,増渕以外のオーガナイザーの先生方(環太平洋各国のうち,3カ国以上から選ぶのがルールです)は,セッションが不採択でも許して貰えそうな30代の若手の知り合いに頼んだのです.頼むときに「ダメ元」である旨を伝えていますので,そもそもやる気がない.何しろ,増渕含めて4名のオーガナイザーを設定したのに,ハワイまで来たのは増渕の他にはフロリダのShanbhag先生だけ.韓国とタイの先生は参加すらしないという...(お前らなあ...) 講演があつまったら,次にプログラム編成します.普通の学会では,それぞれの講演の時間は決まっているのが普通です(例えば1講演あたり質疑応答込で20分とか).今回はオーガナイザーの申請トータルの時間が決まっていますが,あつまった講演をその枠内にいくつ入れるかは自由.つまりたくさん集まりすぎたら,1講演10分とか5分もアリ,少なければ1講演1時間でもよし.増渕のセッションは1講演20分で枠にピッタリでした.別の学会だと,1講演の時間が決まっていて,枠が足りなければ口頭発表をポスターに回せと言われることもあります.これは辛い.せっかく出してくださった方々に「すいません,ポスターで」て言うのは.ヒトによっては機嫌を悪くして,だったら取り下げる,というケースもあります. ここまでくれば後は当日を迎えるだけです.当日は朝8時から夕方5時までガッツリと講演が組まれています(というか組んだのは自分だけど).自分の仕事は司会進行と会場のお世話です.口頭発表においては,時間通り講演を進行させ,議論を調整し,レーザーポインターの電池が切れたらもらいに行き,部屋の照明を調整し...ポスター発表においては,ポスターの掲示板が足りないと文句をいいに行き,せっかく出してくれている学生さんたち(近大の荒井研から3人出てくれたし,慶応の泰岡研からも1名出てくれた)のポスターには他の参加者を連れて行きます.せっかく英語で準備したんだから外国人と話さないと面白くないだろうし. 議論そのものはそこそこ盛り上がったと思います.いくつか興味深い講演もありました.高分子のガラス転移温度をMDで決める手法とか,統計が取りにくい拡散定数を精度よく決める方法とか.最後は土井先生に特別講演でシメていただきました. ところで,この学会は何もかも値段が高い!まず参加費が約10万円.この値段なのに食事は一切出ないし,飲み物すら満足に提供されないし,エクスカーションも当然ない.ハワイ国際会議場だけでは足りず,周辺のホテルの宴会場みたいなところもバンバン使っています.食事もレストランでちょっと食べたら4千円.コンビニのサンドイッチもヘタすれば千円.(ていうか,学会会場の中のカフェで売っている不味いサンドイッチと飲み物をあわせて千五百円もするのをなんとかしてほしい)さらに今回はこの学会のためにホテルの値段がひどいことになっており,例えば増渕のホテルは朝食もないのに1泊で3万円以上もするし.大学は規定の出張費というのがあるのですが,滞在費は大赤字. まあこの時期のハワイはしょうがないらしい.ハワイの12月はハイシーズンなんだそうな.ホノルルマラソンが13日にあったらしくて,そのまま滞在している方々とかもあり.飛行機も平日にもかかわらず行き帰りとも満員.ハネムーンと思しきカップルと団体さんたちその他. 学会は20日まであるのですが,増渕は仕事が山積みなこともあり,17日朝の飛行機でさっさと撤退しました.日本人の先生方,たくさんおられました.名大の化学系の先生がたもたくさんお見かけしました.皆さんお疲れ様です.

MDOI2015とCTM現象

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このような会を行いました.この会は土井先生の還暦を記念して2008年に最初に行い,それ以来ほぼ毎年行ってきました(昨年のように休んだ年もあります).土井先生のファンの集いというような,特にはっきりした定義がない会で,土井先生をお迎えして1時間くらいお話を伺う,ことだけ満たせば,何をしてもよい会です.最初の2008年は海外から著名な招待講演者を何人もお招きしてかなりちゃんとした国際会議をやりました.その後はホテルの一室を借りて食事会をしつつ2−3人がプレゼンしたこともあり,温泉に泊まりがけでやったこともあり,土井先生が北京に移られたときは北京で国際会議にしたこともあります.今回は増渕が工学部3号館に戻りましたので(もともと土井研は工学部3号館の北館最上階の西の端にあったのです)関係各位への増渕研のお披露目も兼ねて332講義室で行いました. 内容は上記のプログラムにあるとおりですが,土井先生のお話につづいて土井研関係者(卒業生および教員だった方)および増渕研関係者の話がありました.増渕研関係者とは山本先生と4年生2名です.4年生については,もちろん卒研はまだ完成していませんので,計画と途中経過をお話して参加者からご意見を頂きました.4年生は先日の報告会に続いて2回めのプレゼンでしたが,研究が進んで内容が伴ってきたこともあり,よいプレゼンができていました. さて具体的な内容においては土井先生のお話が(当然といえば当然ですが)大変おもしろいものでした.CTM(Coin through Membrane)現象に関する理論です.冒頭の先生のご説明によれば,3次元で考えるからコインが通らないのだ,次元を上げれば通ることは不思議ではない,とか.まあ結局そんなことはないんですが.これができるゴム膜は100円ショップで売っていると山形の牧野先生が教えて下さいました.どこかで入手して,増渕研におけるレオロジーデモンストレーションの一つに加えたいと思います.

高分子討論会+関東高分子若手会+レオロジー討論会

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9月半ばから末にかけて,東北大学で開かれた高分子討論会,その後に続いた関東高分子若手会,さらにレオロジー討論会に出席してきました. 高分子討論会は3つのセッションから発表のご依頼をいただいたので,ちょっとキツイなあと思いつつも3件お話してきました.すべて自分自身が手を動かしてきた,ここ1−2年のシミュレーションの内容です(題目はココに書いておきました).高分子学会は比較的大きな学会です.討論会では発表会場が10会場くらいありますが,それでも発表の希望をすべて満たせないので,毎年特定のテーマがいくつか設定されます.高分子学会は(増渕の感覚では)合成系が強い印象です.ところが今年は高分子物理に関係するセッションがいくつも並列しました.興味深い講演が多かったのですが,頻繁に場所移動する必要があり,また聴講したい複数の講演スケジュールが重なる場合もあって,忙しい印象でした. ところで増渕の研究発表後の質疑応答について,ある先生から「質問した人全員に,すばらしい質問です,と返すのはどうなの?」というコメントをいただいてしまいました.意識していなかったですが,質問していただくこと自体ありがたいことと,ツボに嵌った質問をしてくださることがあるので,ついつい「すばらしいご質問ありがとうございます」と言ってしまうのです.連発するとかえってバカにした印象になってしまうのでしょうか.気をつけます. そもそも研究テーマを見つけることは研究で最も難しいところで,自分はそこにはまったく自信がないので,他人様のテーマを見るとたいてい素晴らしく思えるのですが. 高分子討論会後,関東高分子若手会では粘弾性の基礎を話してほしいとご依頼があって90分講義(?)をしてきました.東大,東工大などの関東地区の大学で活躍される30代の若手の先生方がたくさんおられる会で,秋保温泉に1泊して夜も遅くまでお話して,という会でした.増渕はご招待いただいた際に学生さん向けの企画だと勝手に勘違いして,粘弾性の講義のような内容をお話してしまいました.他の2名の先生方はご自分たちの先端的な話題をお話でしたので正直場違い?とも思いました.一方,レオロジーは学部でも大学院でもカリキュラムにない場合も多いので,勉強になった,これから粘弾性解析もやってみる,と(多分お世辞半分で気を遣ってくださって)話してくださる方もありました. レオロジー討論会は神戸大学で開かれました.この会はこのところずっとミクロレオロジーというセッションを東大の酒井先生と東工大に移られた中嶋先生と担当しています.セッションを担当するということは,セッションが成立するように講演数を集めることを意味します.しかしウチのセッションは,今回特に集まりが悪かったのです.こうなると自分のグループの研究発表を入れるしかありません.東大の酒井先生のグループからは3件出してくださいました.自分は最初から1件だしていましたが,時間割の調整などができるようにダミーを2件追加して,合計3件にしていました. ええ,プログラム編成会議に出られなかったのがいけないのです.蓋を明けてみると,初日の午後,自分のセッションの部屋は3件しか講演がなく,かつその3件は全部自分の講演という,非常に恥ずかしい事態に陥ってしまいました...まあやるもんじゃないね.しんどいし恥ずかしい.1件は高分子討論会と同じ話をしましたが,2件は別の内容にしました. 結果として,この2週間で,ここ2年くらい自分で手を動かした内容を5件の講演にして全部話してきました.それに加えて粘弾性の講義もしたと.さらに学会の合間には学会のお世話のための会議もあり,この時期特有の科学研究費の応募に関する事務などありまして...出張もあってとても疲れました.

第60回高分子夏季大学

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表記のイベントにご招待いただいて講演してきました.お話した内容はレオロジーの基礎に関するもので,提出した予稿はここです.レオロジー入門編としてお話するいつもの内容ですが,いろいろネタが増えているだけに50分だとちょっと厳しい,少しサービスして高分子液体のレオロジーを説明しようとしていたら時間切れになってしまいました. 今回は自分の講演はさておき,他にいろいろ興味深いお話がありました.初日の伊藤先生,西先生のお話は名大で会議があって参加できませんでしたが,2日目のバイオミメティック系のお話,自動車用高分子材料のお話はじっくり聞かせていただけました.しかし3部屋で並列のセッションだったので,名大応化の八島先生や馬場先生のお話を聞けなかったのは残念でした. 馬場先生は増渕が名大の院生だったことから可愛がっていただいていて(その同時は先生は神戸女子薬科大学におられました),馬場先生のご講演を聴いて増渕はプレゼンの大切さに気付かされたという歴史があります.増渕は勝手に馬場先生をプレゼンの師匠だと思っております.このところずっとお話をお伺いする機会がなかったので,今回はチャンスと思ったのです.しかし同時刻に金沢工大の影山先生が自動車用CFRP材料のお話(NCCに直接かかわる情報を収集する)があったので拝聴できませんでした.残念です. しかし懇親会では馬場先生や八島先生にもご挨拶できましたし,高分子学会会長の高原先生はじめ,お世話になっている先生方にもお会い出来ました.北九州の櫻井先生には研究費を取りにいくお話もいただきました.山形の時任先生ともお話できました.東工大の先生方ともお話できました. 会議では先生方だけでなく,学生の方や元学生の方ともお話できました.まず,何回か学会で顔を合わせている金沢大学の学生さん,木田くんとお話できました.この人はとても優秀な人で,4年生の秋に参加した学会でポスター賞をいきなり取っていきました.いわゆるプラスチックで基礎的な仕事をしている貴重な人材なのでぜひ頑張って欲しい方です. また,懇親会では農工大のときに増渕の講義を聴いたという卒業生の方,三浦さんからお声がけいただきました.ありがたいことです.最初増渕はわかりませんでしたが,お話しているうちにテストの点がよかった優秀な方だったことを思い出しました.増渕の研究室ではなかったのですが,農工大の有機材料は学生数が少ない(1学年40名)ですし,1−3年の間で講義を何回も担当するので,教員と学生の間が近いのです.自分の研究室におられた皆さんは当然として,そうでない方もそれなりに覚えています. たくさんの方にご挨拶できた今回の会は収穫ありました.高分子学会はなぜか講師に旅費をくれないので自分の研究費で出しましたが,その価値は充分ありました.

近畿化学協会コンピュータ化学部会(2015/6/22)

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こういう研究会にご招待いただいて講演してきました.国内の学会でシミュレーションの話題でご依頼をいただいたのは久しぶりで,ほぼ1年ぶりでした.このところレオロジーの基礎に関する内容で講演を依頼されることも多くなっていました.まあ話題が選べる場合は自分でそっちに持って行ってしまうのですが. 今回は応化の篠田先生がお話されて,その次が増渕,最後がゼオンの本田さんでした.篠田先生は生態系の分子シミュレーションで国際的に高く評価されている粗視化相互作用である,篠田ポテンシャルを開発された方です.篠田先生が粗視化相互作用の話をしてくださったので,その後増渕が粗視化易動度の話をするのは,増渕にとって都合の良いプログラムでした. シミュレーション技術としての自分の仕事の面白さを伝えようとすると,まず高分子特有のからみあいという現象をご理解いただく必要があります.また,その有用性をご理解いただくには,レオロジーやプラスチックの成形加工について多少なりともご紹介する必要があります.こういうわけで,自分の仕事の内容をお話する前段階のイントロダクションが長ったらしくなってしまうのです.今回の場合も1時間お時間をいただきましたが,30分はイントロに使いました.もちろん,イントロをどのくらい丁寧にしなければならないかは話す場所に依存します.レオロジー系の学会なら問題意識は参加者間でほぼ共有されているので短くてすみます.たとえば昨年のPacific Rim Conference on Rheologyでは同じ1時間の講演でイントロはたかだか5分でした. ちなみに昨年は13回招待講演がありましたが,今年は公的な場所へのご招待はこれでまだ2回めです.移籍したことと,会議が多くてお断りしている分があるため,ずいぶん減ってしまいました.競争的資金を取ることや博士研究員を募る場合のこと等考えるとよろしくありません.調整して露出を増やしたいと思います.

PPS31韓国

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韓国済州島で開催されたPolymer Processing Society 31st Annual Meetingに参加しました.この会議は毎年開催されている高分子成形加工に関する国際会議で今年の参加者は600名超だそうです.とはいえMARS騒動のためキャンセルも多かったようで,たとえば台湾からは一人も来ていませんでした. 増渕はこの会議には毎回参加するわけではなく,むしろサボリがちですが,今回はいくつかの理由から出席しました. ひとつはNCCに所属するようになったのでポリマーコンポジット(高分子複合材料)系の研究の情報収集をするためです.会議全体を通してこの話題はホットで,ポスターも含めると100件以上の発表がありました(プログラムはここで見られます.いつまで見られるかはわかりませんが).ドイツのフラウンホーファー研究所からも発表がありましたが,RTMに関する全工程シミュレーション技術を確立した,という,確かにすごいんだけれども,あまり細部に関する情報は出てこない,要するに宣伝に来たのね,という内容でした.他には韓国の研究が非常に目立ちました.あまり細かくはかけませんがNCCで取り組んでいる内容は技術的に難しいということは,今更ながらよくわかりました. もうひとつは今回の会議を主催した韓国の先生方と親しくさせていただいていることです.特にAhn先生には毎年お会いしますし,以前は研究室にご招待いただいたこともあり,非常にお世話になっています.増渕が名大に着任したときはお祝いもいただきました.Ahn先生は韓国でレオロジー関係の会議があると必ず事務方で活躍されますが,今回も例に漏れませんでした.こうなると応援の意味で参加したいわけです.(学会は参加者が多いことが成功の一つの目安ですし,自分が学会をやるときも知り合いが来てくれるとありがたいものです.) 最後のひとつは小山清人先生が全体講演をなさったことです.小山先生は山形大学の学長ですが,増渕が山形で助手をしていたときの研究室の教授だったので今でもかわいがっていただいています.先生のご発表の内容は伸長レオロジーに関するもので,小山研のお家芸ですから,増渕にとっては馴染みの内容です.よって聴講が目的ではなくて,研究や身の振り方などについてお話をさせていただくことが目的でした.偉い先生でも海外の国際会議中は捕まえやすいものです.今回も3回もお食事をご一緒して,様々な情報をいただきました. ところで増渕自身の研究発表ですが,小山先生のご講演にあわせて,二様分布系の伸長粘度のシミュレーションによる解析,という内容をお話しました.もうすぐ論文が出る内容なので,出版されたらまたお知らせします.内容はおいておいて,マサチューセッツ大学のWinter先生に話を聴いていただけたのが収穫でした.Winter先生は増渕のシミュレーション法を評価くださって,先生が開発しているレオロジー解析評価のためのプログラムIRISに導入してくださっています.そのようなわけで,最新成果をご覧いただくことは重要でした. その他,日本のプラスチック成形加工学会でご活躍なさっている先生方とも多数お会いでき,有用な情報をいただきました.またNCCや増渕自身に対して励ましをいただきました.皆様ありがとうございました. 冒頭の写真は学会会場からホテルまで歩いて帰った途中に海岸で寄り道したときのものです.