第60回高分子夏季大学

表記のイベントにご招待いただいて講演してきました.お話した内容はレオロジーの基礎に関するもので,提出した予稿はここです.レオロジー入門編としてお話するいつもの内容ですが,いろいろネタが増えているだけに50分だとちょっと厳しい,少しサービスして高分子液体のレオロジーを説明しようとしていたら時間切れになってしまいました.

今回は自分の講演はさておき,他にいろいろ興味深いお話がありました.初日の伊藤先生,西先生のお話は名大で会議があって参加できませんでしたが,2日目のバイオミメティック系のお話,自動車用高分子材料のお話はじっくり聞かせていただけました.しかし3部屋で並列のセッションだったので,名大応化の八島先生や馬場先生のお話を聞けなかったのは残念でした.

馬場先生は増渕が名大の院生だったことから可愛がっていただいていて(その同時は先生は神戸女子薬科大学におられました),馬場先生のご講演を聴いて増渕はプレゼンの大切さに気付かされたという歴史があります.増渕は勝手に馬場先生をプレゼンの師匠だと思っております.このところずっとお話をお伺いする機会がなかったので,今回はチャンスと思ったのです.しかし同時刻に金沢工大の影山先生が自動車用CFRP材料のお話(NCCに直接かかわる情報を収集する)があったので拝聴できませんでした.残念です.

しかし懇親会では馬場先生や八島先生にもご挨拶できましたし,高分子学会会長の高原先生はじめ,お世話になっている先生方にもお会い出来ました.北九州の櫻井先生には研究費を取りにいくお話もいただきました.山形の時任先生ともお話できました.東工大の先生方ともお話できました.

会議では先生方だけでなく,学生の方や元学生の方ともお話できました.まず,何回か学会で顔を合わせている金沢大学の学生さん,木田くんとお話できました.この人はとても優秀な人で,4年生の秋に参加した学会でポスター賞をいきなり取っていきました.いわゆるプラスチックで基礎的な仕事をしている貴重な人材なのでぜひ頑張って欲しい方です.

また,懇親会では農工大のときに増渕の講義を聴いたという卒業生の方,三浦さんからお声がけいただきました.ありがたいことです.最初増渕はわかりませんでしたが,お話しているうちにテストの点がよかった優秀な方だったことを思い出しました.増渕の研究室ではなかったのですが,農工大の有機材料は学生数が少ない(1学年40名)ですし,1−3年の間で講義を何回も担当するので,教員と学生の間が近いのです.自分の研究室におられた皆さんは当然として,そうでない方もそれなりに覚えています.

たくさんの方にご挨拶できた今回の会は収穫ありました.高分子学会はなぜか講師に旅費をくれないので自分の研究費で出しましたが,その価値は充分ありました.

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