授業評価:2015年度 線形代数1

自分の記憶では東京農工大にいた頃,2004年くらいから,大学では授業評価アンケートが行われるようになりました.学生側からみますと,授業料を払い,かつ時間も使い,かつ座りごこちが悪い講義室で苦行に耐えているので,教員がそれに価する講義を提供しているかどうか,評価してやる!という機会があるわけです.アンケートは教員個人ではなく大学が組織として集計し,FD(ファカルティーデベロップメント)の参考にしています.また,大学の教員は小中高の先生方と違って,教授法を習っていません.研究業績で教員になっているという,よく考えると不思議な状態です.よって皆,我流で教えています.自分の教え方が良いか悪いか,評価が得られるのは自分のスキルとモチベーションを上げる意味では良いかと思っています.

増渕は今年度の前期は線形代数を新しく教えることになって,自分でも勉強しなおしたりとか講義のスケジュールを立てたりとか,準備が必要でそれなりに大変でした.それで試験した結果はこうだったわけです.学生さんたちの結果だけだして,自分の結果を出さないのはフェアでないように思うので,授業評価アンケートの結果をだしたいと思います.しかし全部書くと冗長なので,適当に端折って増渕の責(ないし手柄)によるものに絞ります.細かい話ですが,かつて農工大にいたときにはアンケート項目にあった,黒板が見やすいとか,声が聞こえやすいとか,時間通り講義を始めているとか,そういうのは無くなりましたね.大学によっても違うのでしょうが.

LAFY2015

始めて線形代数を担当した割には良い評価をいただいたと自画自賛しています.とはいえ,それぞれの項目に対する評価の平均値を取ると数学系の講義全体の平均値をちょっとだけ上回るくらいでした.しかし平均を下回ったのは1項目もなかったので,トータルではA判定をいただいた,と思って,来年度の励みにしたいと思います.

京大の時はアンケートの対象となった講義が複数教員の分担だったので自分の成績表とは言えませんでした.今回は農工大のとき以来,久しぶり(8年ぶりか)に成績表をいただいたようなものなので,ドキドキしてしまいました.

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