名大で研究室をもたせていただいて1年が過ぎました.暖かくお迎えくださった名大の先生方,送り出してくださった前任地の京大の先生方,いずれも大変お世話になっています.この場をお借りして御礼申し上げます.
増渕はナショナルコンポジットセンター(以下NCC)の専任です.しかし学生さんの教育にも携わって通常の研究室をもたせていただきたいとわがままを言いました.さらに自分の出身である工学研究科の応物を兼任させていただきたいと希望しました.このせいで,応用物理学教室には突然ポッと新しい研究室が1つ現れてしまいました.
研究室の場所もないところに,各所にご配慮いただいて部屋をいただきました.こういうのは増渕が今まで在籍してきた他大学などでも見たことがない事例です.(通常はもともとある場所に人が来るので入れ替えの問題ですが,増渕のケースは場所がなかったのです.)研究室の面積の問題というのは人事と同じか,下手をするとそれ以上にセンシティブな事柄なので,ご関係の先生方には非常にご面倒をおかけしています.
この1年は実験室と居室の2部屋でやってきました.教員個室がないとセキュリティ管理上不便だなあと思いましたが,結果的には山本先生と学生さん二人と同居状態であったことがコミュニケーションを高めました.昼ごはんはほとんど毎日4人で食べました.(学生さんたちは,おっさんの説教じみた話とか昔話とかを毎日聞かされているようなものだから,迷惑だったかもしれないですね.)
4月からはさらに場所を増やしていただきました.しかも同じ建物に部屋をいただきました.関係各位に深く感謝しております.増渕は個室に入りますが,できるだけ学生さんたちの居室に顔を出しに行こうと思っています.
研究面では山本先生と学生さんたち(磯田くん平山くん)が大活躍されました.
山本先生は完成された研究者で,ご自身のテーマとしても興味深いものをたくさんお持ちです.このため海外の研究者との共同研究でも大変お忙しくされています.そのような中,NCCの多大なる業務をお引き受け下さり,さらに会議や出張が多い増渕に代わって学生さんたちの面倒をよく見てくださっています.山本先生がおられなかったらどうなっていたことか.
磯田くん平山くんは,ほかの部屋ならしなくてよい様々な苦労を乗り越えて,4年生の卒論発表前に国際会議発表をするほど頑張りました.まったく新しい部屋のため,それまでの慣習はないし,彼らの上級生もいません.だから未開のフロンティアに彼らが道を作ったのですが,まあ立派な道を引いてくれました.次に続く人が大変なくらいでしょう.卒論は近々公開になる予定です.
研究室運営では秘書の大橋さんに大変お世話になっています.事務作業の相当な部分をお任せできて,とても助かっています.
皆さんに深く感謝します.
さて2年目は新たなメンバーが5人加わります.どうなることでしょうか.楽しんで進めていきます.宜しくお願い致します.