4月から5月にかけて,教員研修がたくさんありました.全学科目FD研修,新任FD研修,安全衛生講習(応物),安全衛生講習(工学部),ソフトウエア管理研修,工学部新任教員研修,ネット利用に関する研修(これはe-learning)...実はまだ終わっておらず,高圧ガス取扱講習,廃棄物講習,が残っているのです...まだ他にもあるのかもしれない.
前に名大に助手で採用された時はすでに走っている研究室(当時は工業力学研究室)に入ったわけですから,分からないことは周りの人に訊けば済んだのでした.今回はまったく新しく部屋を立ち上げているので,全部自分で理解する必要があります.
しかし研修をこれだけたくさん聴講しているのに,増渕はどうにも肝心のことが理解できてないのです.大学が独法化してからローカルルールがすごくできていて,例えばモノを買うにしても少しずつ仕組みが違います.これまで4つの大学を渡り歩いた増渕としては,その名大独自のところが知りたいのです.しかし研修ではどうしても真の意味での新任教員,つまりはじめて大学で勤務する方を対象とするのでしょうね,概念的な話が多く,「詳しくはこの冊子に書いてあるので,,,」「わからなければ担当者にきいてください...」ということになってしまうのです.
要するに自分で勉強しろということ.このご時世ですから大学としては研修をやらざるを得ないんでしょうけれど.別の研修で同じ話が出てきたりしてますので,まだまだ過渡期ということでしょう.順番も時期も相互に調整できそうにも思うし.
もちろん「ほー」と思うこともありました.新任FD研修と工学部新任教員研修ではどちらもハラスメントに関する研修があり,教員が研究室で学生と接するにあたって,ザイオンス効果とかピグマリオン効果とかアンガーマネジメントとかを絡めて,どのようにしたらよいかを説明されていました.増渕はこういうのは結構好きなので独学で学んでおり,研究室の本棚にも自費で買った関連書籍があるのです.そんなわけで自分の方向性を確認するのと同時に,なんちゅう至れり尽くせりなのであろうか,と思ったのでした.
いずれにせよ自分がキャリアを始めたころからすると隔世の間があります.