研究員募集中

増渕研究室では2015年12月現在,博士研究員を募集しています.

大学では博士研究員(ポスドク研究員)という身分があります.日本では増渕が学位をとった20年くらい前から出てきた仕組みで,博士の学位をとったヒトのための任期付きの研究職です.大学教員のポストが(少子化と国の財政状況の悪化により)減っているため,学位取得後に大学教員の席がうまく見つからない場合,今回募集しているような博士研究員になって業績を稼ぎ,大学教員の席が空くのを待つことがあります.欧米ではもっと前からあって,教員になる前に様々な経験を積むための武者修行のポジションのような位置づけです.

博士研究員の給料は,大学にもともとある予算からは出せません.大学教員が,国や民間の競争的資金といわれる研究費に応募して,雇用するに充分な予算を確保し,そこから出します.これが意味することは,博士研究員のポストというのは,ある特定の内容の研究プロジェクトにひも付けされている,ということです.(学術振興会の博士研究員というのもあって,こちらは研究員自身が設定したテーマを自由に行うことができますが,採択数はあまり多くありません.)今回,増渕はSIPなるプロジェクトに採択されました.増渕の研究内容は高分子材料のシミュレーション技術を開発することです.それ自体はいつもやっていることと変わらないのですが,今回は特に,熱硬化性高分子のダイナミクスを予測する技術を開発します.(なぜそんなことをやることになったかは,機会を改めます.)増渕自身に充分時間があれば実施できますが,何しろ会議や講義や各種出張等で時間がありません.そこで博士研究員の方をお願いして,相談しながら研究をすすめることとしました.

今回募集する博士研究員の方においでいただくのは2016年4月からなのですが,NCCの事務的な都合で2016年1月末までにはヒトを決めなければなりません.海外の知り合いなどにも広くお願いして,応募者を募っているところです.シミュレーション技術,高分子,ダイナミクス,そのような事柄に関する技術や知識を現状お持ちでなくとも.関心をもって取り組んでいただける方に来ていただきたいと思っています.おいで頂く方にも有意義な研究機会となるようにしたいと思います.

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